2025年4月6日 主日礼拝

ヨシュア記14章 6-14節

國分広士牧師

  • 年齢が進むと行動的でなくなる人が多いが、元気な老人もいる。
  • カレブは85歳になっていたが、ヨシュアに「今、主があの日に語られたこの山地を、私に与えてください。」と願い出た。彼の元気はどこから出てきていたのだろうか?

1.45年前の経験

  • 民数記13章に、エジプトを出たイスラエルの民が、約束の地カナンを偵察した経緯が記されている。各部族からの代表12名が偵察し、カレブとヨシュアもその一員だった。彼らは「私たちは、あなたがお遣わしになった地に行きました。そこには確かに乳と蜜が流れています。そして、これがそこの果物です。ただ、その地に住む民は力が強く、その町々は城壁があって非常に大きく、そのうえ、そこでアナクの子孫を見ました。」と報告した。
  • その上でカレブは「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」と進言したが、10人は「あの民のところには攻め上れない。あの民は私たちより強い。」と反対し、民は怖気付いた。
  • 結局、カナン占領は40年延期されたが、カレブは評価された。「この悪い世代の者たちのうちには、わたしがあなたがたの父祖たちに与えると誓った、あの良い地を見る者は一人もいない。ただエフンネの子カレブだけがそれを見ることができる。彼が踏んだ地を、わたしは彼とその子孫に与える。彼が主に従い通したからだ。」(申1:35−36)

2.今も壮健

  • カレブは「モーセが私を遣わした日と同様に、今も私は壮健です。私の今の力はあの時の力と変わらず、戦争にも日常の出入りにも耐えうるものです。」と年齢の割に元気であると語る。
  • それはたまたまなのか?カレブはそう考えず、主の導きであると考えているようだ。「戦争にも耐えうる」という発言は、主が約束してくださった地を勝ち取るために、自ら戦うという意志の現れである。
  • 健康が守られているのにも、主の計画がある。主の使命を果たすために与えられている健康という賜物なのだと考えれば、与えられた元気な時を有効に使わなけばならない。 

3.主が私とともにいてくだされば

  • 状況が良くなったから戦うということではない。「そこにアナク人がいて城壁のある大きな町々がある」という現実は、以前と何も変わらない。
  • カレブは45年前にも「必ず打ち勝つことができます。」と語った。彼の思いも45年前と変わらないのである。年齢は進んだ。しかし、真に大切なのは「主がともにいる」ということ。若さや武装や戦略などの人間的要素は変化する。しかし、主は変わらない。

  • 主は、自分に何を期待しておられるのか?よく考えよう。
  • 主の期待されていることを果たす力は与えられているだろうか?確認しよう。
  • 使命がわかり、果たせる力や機会が与えられているなら、勇気を持って取り組もう。