2022年7月24日 主日礼拝

ダニエル書 6章1〜28
國分広士牧師

1.ダニエル

  • ダニエルは、戦争で自国(ユダ)が敗れ、大帝国バビロンに捕虜として連行されたが、真面目で優秀な若者だったので、バビロン王に気に入られ、歴代の王の家臣となり、ついに総理大臣候補にまでなった。

2.妬まれる

  • ダニエルは捕虜出身なのに、王に気に入られて異例の出世をしたため、妬まれた。足を引っ張ろうとする人々は、ダニエルの信仰を利用しようとした。

3.ユダヤ人の信仰

  • 多神教で多くの神々を信じる古代社会の中で、ユダヤ人の信仰は独特だった。彼らは唯一の神を信じ、偶像を拝まない。独特であるがゆえに、誤解もされ憎まれることもあった。

4.ダニエルを陥れる罠

  • そこでダニエルを陥れようとする人々は、王の権威を高める政策として、30日間、ダイレオス王にしか祈ってはいけないという法令を出すよう、王に願った。王はダニエル陥れる罠とは気づかずに、法令文書に署名してしまった。

5.王に祈る

多神教の古代社会では、王も神として崇められることがよくある。王も神のように、祈りの対象になる。しかしユダヤ人にとって、人間である王に祈ることは、造り主である神への反逆になる。

6.ダニエルは信仰を貫いた

  • ダニエルは王の大臣なので、様々な情報をつかんでいたはず。自分が妬まれており、陰謀が巧まれていることにも気づいていただろう。しかし、身の安全を守るために信仰を曲げるより、神への信仰を貫いた。

7.エルサレムに向かって祈る

  • 歴代誌第二6書38-39節に、エルサレム神殿を奉献したときのソロモン王の祈りとして、囚われた地からでもエルサレムの方角に向かって祈るなら、その願いを聞いてくださいということばがある。ダニエルはそれを日々実行していた。

8.ダニエルの信仰深さは有名だった

  • もしダニエルが自分の身の安全を計るなら、30日間だけ、真の神への祈りを休めば良い。しかし陰謀を企んだ者たちは、ダニエルが30日間も祈らずにいるはずがないと知っていた。

9.自分だけの問題ではない

  • もしダニエルが王の署名した法令に背くなら、彼だけが処罰されるのではなく、ダニエルと同じ信仰を持つユダヤ人皆が処罰される危険性が高い。ダニエルは仲間のユダヤ人皆を危険にさらすことをも覚悟して、信仰を貫いた。

10.王より神を恐れる

  • ダニエルはユダヤ人皆を危険にさらすことになっても、神を裏切るよりはましと考えたのだろう。王は地上のいのちしか奪えないが、神は地獄に落とす。神の国と神の義を第一にすることを身をもって示したのだ。

11.以前からしていたように

  • ダニエルは急に祈り始めたのではない。以前からしていたように、日に三度ひざまづいて、いつも通りに祈ったのだ。敵も以前からダニエルを監視し、彼がいつも熱心に祈る姿を見ていた。だからこそ、この罠を思いついたのだ。

12.敵が王に訴える

  • 敵の狙い通り、ダニエルは王の禁令を無視して、自分の神に祈り続けた。敵は王に訴え、王は自らの不注意で最も信頼する臣下を失いそうになり、なんとか救おうと努力したが、王が署名した法には、王自身も逆らえなかった。

13.お前の神がお前を救われるように

  • 王は法令どおり、ダニエルをライオンを飼っている穴に入れた。王はダニエルに「おまえがいつも仕えている神が、おまえをお救いになるように。」と言い、穴を石で封じた。

14.ダニエルのために断食

  • 王はダニエルを案じて一晩中眠らず断食し、夜が明けるとすぐにライオンの穴に急いで行き、「生ける神のしもべダニエルよ。おまえがいつも仕えている神は、おまえを獅子から救うことができたか。」と話しかけた。

15.神がライオンの口をふさいだ

  • ダニエルは穴の中から返事をした。「私の神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子は私に何の危害も加えませんでした。それは、神の前に私が潔白であることが認められたからです。」

16.ダニエルは救われ敵が滅びる

  • ダニエルは穴の中から引き上げられた。そしてダニエルを中傷した者たちが穴に落とされた。妬む者を滅ぼすために王を利用したのは、自分自身に滅びを招く大誤算だった。

17.王は神をたたえた

  • ダレイオス王は諸国に書き送った。「私の支配する国においては…ダニエルの神の前に震えおののけ。この方こそ生ける神、永遠におられる方。その国は滅びることなく、その主権はいつまでも続く。この方は人を救い、助け出し…」。

18.真の忠誠は信仰から

  • ダニエルの信仰は王への反逆と訴えられた。しかし、真に王に忠実だったのは訴えた者たちではなく、訴えられたダニエルだった。その時々の事情で態度が変わる人よりも、ブレない真実な生き方を貫く人の方が信頼される。

19.造り主を信じよう

  • 王が賛美したように、
    造り主こそ生ける神、永遠におられる方。
    この方は人を救い、助け出す。
    造り主である神を信じ、従おう。