2020年5月10日 主日礼拝

詩篇 19篇
國分広士牧師

今日は母の日。聖書には母という言葉が300箇所以上使われている。最も有名な教えは「父と母を敬え」。申命記5:16では「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が命じたとおりに。それは、あなたの日々が長く続くようにするため、また、あなたの神、主があなたに与えようとしているその土地で幸せになるためである。」と、人間の幸福の原点だと示されている。造り主を敬う者は、造り主が自分を創造するために用いられた父母を敬うのは必然である。

1.(1-6)

  • 詩篇作者は造り主の作品である天を見上げ、大自然が神の栄光を語っていると感じ取る。天体の運行を観察して、人は1年が365日であることを知った。そうして、世界の仕組みを理解していくと、実によくできていることを発見する。コロナウイルスについての研究も、世界の観察のわざの延長。仕組みが発見できなければ研究しても無意味。それは創造者の偉大な知恵を示している。

2.(7-10)

  • 作者は世界の観察から、世界を見事に造られた主のお考えが素晴らしいと感動する。人は単に被造世界で生存するだけでなく、主によって生かされている。また主は人を神のかたちに創造され、主の教えを理解できるようにしてくださった。
    • 主の教えの評価は「完全」「確か」「真っ直ぐ」「清らか」
    • 主の教えの効果は「たましいを生き返らせ」「浅はかな者を賢くする」
      「人の心を喜ばせる」「人の目を明るくする」
      教えられることによって、人は主を恐れる。実はこれが人の幸福の原点。
      金や蜂蜜は、人にとって魅力的なものだが、主のおしえはそれ以上。

3.(11-14)

  • 「戒めを受ける」とは自分に適用すること。主のおしえは客観的に理解するだけでなく、自分に適用してこそ意味がある。
  • 主のおしえを守ろうとしてこそ、人は「自分の過ち」を悟り、「隠れた罪」を思い起こす。主のおしえで砕かれなければ、人は傲慢に支配され、自分が罪人であると理解しても、嘆くことがない。
  • 「傲慢から守ってください」「傲慢が私を支配しないようにしてください」という願いが大切。この願いがない人には、罪のあがないは不必要。
  • 十字架で罪があがなわれ、赦されて、私たちは受け入れられる者になる。日々の生き方も、主に支えられることを求めよう。