2015年8月2日 主日礼拝

創世記 27章41~28章5節
國分広士牧師

1.エサウの結婚

エサウの結婚は26:34-35に記されている。相手はカナン在住のヘテ人なので異教の民。二人と結婚ということは、父母の意思に関係なくエサウが強引に結婚してしまったということだろう。「悩みの種」ということは、エサウの家でトラブルが絶えなかったということだろう。妻二人ということも、物事の判断基準となる信仰の違いも、エサウは問題視していない。

2.ヤコブを守るために旅立たせる母

母はエサウがヤコブに殺意を抱いていることを聞き、ヤコブを守るために、自分の出身地にいる兄の家に避難させようとする。しかし表向きの理由は、ヤコブの嫁をカナンの娘から選ぶことへの反対だった。アブラハムがイサクの嫁を迎える時のことを思い出させる(24:3)。結婚相手の重要性はイサクもよくわかっているので、リベカの出身地にヤコブを行かせる正当な理由になる。

3.ヤコブを祝福して送り出す父

イサクはリベカに同意してヤコブを送り出すが、その際、彼を祝福する。勘違いして祝福した前回とは違い、今度はヤコブとわかって祝福する。だまされた怒りはどうなったのか? イサクは神がヤコブを選んだのだと認め、ヤコブを赦して彼に期待を託したのだ。エサウを祝福しようとした自分のわがままを反省したのだろう。ここに学ぶべき模範がある。いつまでも怒らないこと。従順に神のみこころを認めること。のろいではなく祝福するべきこと。(ローマ12:14)