2015年7月12日 主日礼拝

創世記 26章1~22節
國分広士牧師

1.主の示す地に住む

カナンの地に住むのは苦労が絶えない。時には飢饉もある。主はイサクに語りかけて励ました。かつて父アブラハムはききんに際して水の豊かなエジプトに逃れたが、主はエジプトではなく、今いるペリシテ人の地に滞在し続けるよう命じた。ペリシテ人の地もカナンの一部であり、カナンこそ主が示した地だから。自分の今いるところに不都合があっても、簡単に動かず、まずみこころを求めよう。

2.ねたまれる

イサクはかつて父アブラハムが犯したのと同じあやまちを犯した。妻が美しいのを土地の人にねたまれるのが怖く妹と偽ったのだ。偽りは見破られたが、とがめは受けずに守られた。しかし、ききん後に経済的に繁栄したことがねたまれ、結局ペリシテ人の地から追い出された。少し離れた所で井戸を掘ると、今度は水をめぐる争いも起きる。寄留者として生きるのは忍耐がいる。

3.広々とした所

イサクは争いが起きると身をひいて移動することを繰り返した。言い分も実力もあるのに、なぜ身を引くのだろうか。主の示された地に住むかぎり、どこでに行っても守られるという信仰があったからだろう。三度目に掘った井戸は誰にも文句を言われず、ようやく安心して生活できるようになった。主の地に住むのは苦労も多い。しかし恵みも豊かにある。安易な道を選ばず、忍耐して主にとどまり、幸いを得よう。