2015年3月1日 主日礼拝

創世記 19章1~14節
國分広士牧師

1.欲望に支配されている

このような不愉快な記事は、主が罪の世を裁く意図を私たちに理解させる意味がある。主は滅ぼそうとするソドムの状況を明らかにするため御使いを派遣した。ソドムも昼間は普通の町のように乱れを隠していたようだが、闇に覆われると真の姿を見せる。町中の者が来訪者を暴行しようとするのだ。暴漢たちは血気盛んな若者だけでなく、年寄りまで参加している。一部の者たちが問題なのではなく、町全体が欲望に支配されているのだ。

2.義への反発

なんとかその場を収めようと説得するロトの行動は「よそもののくせいに、さばきつかさのようにふるまう」と、火に油を注ぐ結果となった。ロトの提案もひどい内容なのだが、それでも自分達よりは正しいと反発するのだから、救いようがない。ヨハネ3:19-21参照。罪が最も嫌うのは、事実を明らかにすることなのだ。御使いを積極的に迎えたロトとは対照的。

3.信じない心

御使いの介入でロトは守られ、町を滅ぼすので身内の者と脱出せよと命じられた。ロトは娘婿たちを説得するが、彼らは冗談だと思い本気にしない。婿たちは暴漢の一味ではなかっただろうが、騒ぎには気がついただろう。ロトも必死に説得したはずなのに。だましが多く、人を信じる事ができなくなっていたのだ。ソドムは現代社会に似ている。警告を受け入れよう。