2014年11月9日 主日礼拝

創世記 15章1節~5節
國分広士牧師

1.勝利の後の励まし

勇敢に戦い勝利をおさめたアブラムに対しては、励ましのことばはそぐわないように感じる。しかし主が「恐れるな」と言われたということは、実はアブラムの心には恐れがあったということ。私たちが真に恐れるべきは主ご自身。他のものを恐れるなと主は励ましておられる。

2.アブラムの恐れ

アブラムは外敵を恐れていたのではない。跡取りがいないまま年老いていくことを恐れていたのである。彼には子がいない。甥のロトとも別れた。ソドムに住むことを選び取ったロトとは価値観の違いも痛感していただろう。このまま自分にもしものことがあれば、家の中で最も重い責任を与えている僕が後継者にならざるを得ない。それがみこころなのだろうかと考えると、気が重くなるのがアブラムの本音だったのだ。

3.信仰のチャレンジ

主は子孫を与える約束を再確認し、夜空の星のように子孫を与えると言われた。約束を信じるかどうかはアブラム次第である。信じてカナンに来たのが75歳。それから10年近い時が過ぎ、それでもなお主の約束を信じるのか。時間の経過を私たちは恐れ、早く結果を見たいと願う。主は時をも支配されていることを信じよう。遅すぎることはないのだ。