2014年5月18日 主日礼拝

創世記 4章16~25節
國分広士牧師

1.カインのその後(17)

弟を殺し追放されたカインだが、町を建てるという大事業に取り組み、妻をめとり子を生むこともできた。仕事も家庭も充実しており、人間的には幸福を得ていた。しかし、その幸福は神に与えられたものと思うのか、自分で獲得したものと思うのか、受け止め方の違いは大きい。

2.人類の繁栄と傲慢(18-24)

カインの子孫は増えて行き、文化も進み、繁栄していく。しかし、その繁栄を神に感謝していたのかは疑問。レメクが自分の妻たちに語る言葉は実に傲慢。「七倍の復讐」という神の守りより、自分の復讐の方が十倍も大きいと勝ち誇る。しかしそれは過剰防衛。神の裁きを恐れず、自分の愚かさに気づかない姿は悲しい。

3.謙虚な受け止め方(25)

セツを生んだエバの言葉には、神への感謝が感じられる。我が子が弟を殺すという最悪の出来事を経験し、神に逆恨みする可能性もあったのに、もう一人の子が生まれた時に「彼(アベル)の代わりに、神は私にもうひとりの子を授けられた」と語り、神が自分を慰めてくださったと感謝している。元々は神に背いてエデンを追放された自分の罪を自覚しているからこそ、素直な感謝も生まれる。子を得たことだけでなく、神に感謝するなら喜びは二倍。罪を悔い改め神に感謝する者になろう。