2023年4月23日 主日礼拝
<地名人名の説明>
アラム:イスラエルの隣国で都はダマスコ。イスラエルと敵対関係になることも多かったが、この記事の時期は平和時だったのだろう。
ナアマン:アラム軍の長。主君に重んじられていたが、ツァラアト(不治の病。おそらくハンセン氏病)になっていた。
サマリア:イスラエルの都。預言者エリシャが住んでいた。
エリシャ:北王国イスラエルで活動した主の預言者。主の神殿があった南王国ユダと違い、北王国では偶像崇拝が盛んだったが、主は多くの預言者を起こして人々を導いた。エリシャは預言者エリヤの後継者で、エリヤ同様、多くの奇跡を行った。
ヨルダン川:ガリラヤ湖を水源に、死海に注ぐ川。イスラエルで唯一、乾季にも枯れない川なので重要な水資源だが、大河でも清流でもない。
1.イスラエルの娘のあかしを信じたナアマン
- アラムの軍の長ナアマンはツァラアトに冒された。ナアマンの妻に仕える娘はイスラエル出身で、サマリヤの預言者なら治せると、彼女の信仰をあかしした。そのあかしのことばを妻もナアマンもアラムの王も信じた。
2.自分に与えられたことばに幻滅したナアマン
- エリシャは使者を通して、ヨルダン川で7回身を洗えばきよくなると伝えたが、ナアマンは憤慨した。
- 彼はエリシャ本人が出てこなかったことと、期待したような祈祷や治療行為をしなかったことに失望していた。
- さらに川で体を洗えという課題は簡単すぎて無意味に思えた。
3.思い込みを捨てて従い、癒されたナアマン
- 帰途についたナアマンに、彼の性格をよく知っているしもべたちは忠言した。「難しいことを命じられたら、あなたはきっとしただろう」と。
- 難しいことならするのは、難しさを克服する功績によって、癒しという栄誉を獲得しようとするから。川で体を洗うのは簡単すぎて功績にならないから無駄に思えた。しかし神の求めより自分の判断を優先してはいけない。
- 神に助けを求めているのだから、神のことばに素直に従うべき。自分に好ましくないことばを拒否するのは、信仰ではない。好ましいから従うのも、実は信仰ではない。好ましくない命令は、真に信じるのかを試す試金石。
- 思い込みを捨て従い、ヨルダン川で7回身を洗ったナアマンは癒された。
- ナアマンのように私たちも解決したい自分の問題を抱えている。その解決を求めて私たちも主に祈る。聖書は、救い主イエス様を信じることで罪が赦され永遠のいのちを受けると回答する。思い込みが邪魔をしてその教えを簡単すぎると思うかもしれない。しかし自分では自分を救えないことをわきまえよう。思い込みに満ちた自分の罪深さを認め、救ってくださいと主に頼ることを選びとろう。