2024年6月23日 主日礼拝

創世記3:1-15

國分広士牧師

 創世記は神話ではなく、実話。蛇がことばを話すのは不思議だが、会話は自然なので、エデンにおいては動物との会話もあったのかもしれない。ヨハネの黙示録には「悪魔でありサタンである古い蛇」(ヨハネの黙示録20:2)とある。蛇の正体はサタン。

1.サタンは「神のようになる」と誘惑した

  • サタンの誘惑は巧妙。上手に近づき話を核心へと誘導する。その会話で女は主のことばを正確に理解していないことがわかる。
  • 蛇は自分の方が事情をよく知っていると思わせ、実は「善悪を知る木の実」を食べれば「神のようになる」と事実を歪めて語り、食べるように誘惑した。
  • この誘惑は私たちも受けている。サタンは物事の見方を歪め、罪を肯定させる。

2.人は自分でよく見て、好ましかったので食べた

  • 誘惑を受けても退ければ罪には至らない。主イエスはそうされた。
  • 女は夫ともに「善悪を知る木」を見に行く。よく観察し、魅力を知り、食べた。騙されただけでなく自分から進んで、神のことばに背いた。
  • 夫はともにいたのに、女を止めないばかりか、自分も食べた。共犯者であり、責任は重大。
  • 私たちも人の罪を見逃していることはないだろうか?。

3.恥じ隠れる者に、主は「どこにいる?」と問う

  • 人は神のようにはならなかった。自分の姿を恥じ隠そうとしたが、それでは役に立たず、神の接近を恐れて茂みに身を隠した。
  • 主は人が自分を知るようにと「あなたはどこにいるのか」と呼び掛けられた。なんでこんなところに隠れているのかと自問し、愚かだったと悟るように。
  • 人は返事はするが、反省の色は見えない。むしろ「あなたが与えた…ので食べた」(12)と、元をただせば、神がいけないのだと、大胆な責任転嫁をする。
  • 自分の現状を素直に認めれば、神に助けを求めることもできる。神は私たちに対しても、素直に反省して救いを求めるようにと、呼び掛けてくださっている。

4.素直に悔い改めない人のために、主は救いの計画を立てた

  • この時、人は悔い改めなかった。しかし主はただちに裁いて滅ぼすのではなく、罪人を救う計画を立てた。15節は「原福音」と呼ばれる。蛇の頭を踏み砕く女の子孫こそキリスト。キリストのかかとに蛇がかみつくことは、十字架を暗示している。
  • 神は人が助けを求めるより前に、救いの計画をたてておられる。私たちが助けを求めればいつでも救えるようにと。主のご計画の深さを信じ、求めよう。

 自分は今、どういう心の状態にあるのだろうか?主に素直に告白し、「この私をあわれみ、救ってください」と祈ろう。