2014年10月5日 主日礼拝

創世記 13章1節~9節
國分広士牧師

1.初めの地点に戻る

アブラムは主の約束を信じてメソポタミヤからカナンに移住した。しかし「ききん」に直面した時にエジプトに頼ってしまった。エジプト王に叱責され国外退去となり、カナンの地に帰ったアブラムは、最初に天幕を張った地点に戻る。それはやりなおしを象徴する地点であった。

2.多すぎる

アブラムはまた危機に直面する。自分も、同行しているロトも多くの家畜を所有しているため、同じ土地に住むことが技術的に困難になったのだ。これは最初から存在していた問題だが、エジプト滞在でさらに家畜が増えたため、いよいよ困難になったのだ。子のないアブラムにとって、甥のロトは我が子のような存在だったが、決別しなければならなくなった。

3.ロトに選ばせる余裕

別れるにあたって、アブラムは先にロトにどこに行くかを選ばせた。伯父の自分が先に選んでも良かったのに。乾燥地のカナンでは放牧に適する土地の選択肢は限られているので、先に良い方を選ばれると厳しい。それでも先に選ばせたのは、自分は必ず主に守っていただけるという信頼感があってこその余裕。やり直し始めたアブラムは、不安でエジプトに下った時より、信仰が成長している。