2014年10月12日 主日礼拝

創世記 13章5節~18節
國分広士牧師

1.ロトの悩み

アブラムに従ってきたロトは、叔父のアブラムとともに主を礼拝し、祝福にあずかり、豊かだった。しかし、アブラムと同行することで困難も経験してきた。ついに家畜の牧者同士の争いから、別行動をするように叔父に求められてしまう。ロトに問われたのは、あくまでアブラムとともに行動し、主を礼拝するのかということ。

2.選び取ったもの

アブラムはロトに選択権を与えた。自分には主の守りがあることを信じていたので、ロトがどこを選んでもかまわないと思っていた。しかし、ロトは違った。自分の目で見て都合がよいと思える方を選び取った。結局、ロトはアブラムの信じる主に従う道でなく、自分の考えを選び取った。しかもその判断は、経済優先で、罪深いソドムの町に接近する選択だった。

3.主の祝福

主はアブラムを祝福された。アブラムがご自分を信頼した故に、また、励ますために。ロトと別れたアブラムは失望感を抱いていたに違いない。しかし実は「もし神が子孫をくれないならロトに遺産を相続しよう」といった、保険のような存在が切り捨てられることで、ただ神の約束だけに期待をかける信仰の姿勢が明確になるという意味で、主は「これでいい」と言ってくださった。自分の目には不都合に見える事の背後にも主の導きがあることを信じよう。