2015年4月26日 主日礼拝

マルコの福音書 2章13~17節
野村天路牧師

パリサイ人は自分たちの正しさに自信を持っていました。そして、自分の正しさの基準に満たしていない人たちを罪人としてさげすんでいました。罪人との接触さえも避けていました。しかしイエス・キリストは大胆にも、いわゆる罪人と言われている人たちと食事の席に着かれました。またパリサイ人たちの批判には、次のように答えられました。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです」。 この言葉を聞いてあなたはどう思いますか。
ひょっとして、ここで「罪人」と呼ばれている人のことがうらやましく思われるのではないでしょうか。本来は、罪人とはさげすまれる存在です。しかし、このイエス・キリストの言葉を聞くと、罪人という存在が何か特別なものに思えるのではないでしょうか。罪を赦す権威を持っておられるイエス・キリストは、正しい人ではなく、罪人を招くと言っておられます。あなたもこのお方に招かれたいと思いませんか。このお方のお客になりたいと思いませんか。
キリストから離れて「正しい人」であるよりも、キリストに招待される罪人の方がよいのではないでしょうか。イエス・キリストは罪人を招いて悔い改めさせ、ふさわしい聖さをお与えになる方です。罪人を悔い改めさせるために、罪人をご自分のところに招いてくださる方です。このお方の招きに応えて、キリストとともにあることの幸いを知っていただきたいと思います。