2021年8月1日 主日礼拝

出エジプト 32章30~35節
國分広士牧師

1.モーセはどういう必要を感じて主のところに上ろうとしたのか

  • 自分たちは主の豊かな祝福を受けてきた。
    • 出エジプトを脱出させてくださった。
    • 日々、天からマナを降らせて養っていただいている。
    • 主の教え(十戒など)を与えて、正しい生き方を教えてくださった。
  •  それなのに、自分たちは主に反逆してしまった。
  • 民は神を恐れ、モーセが神の声を聞き自分たちはモーセから聞くと訴えた。
    →神の声を直接聞くより、人間であるモーセから聞く方が良いと思った。
    • モーセが山に上り主の教えをさらに深く聞く期間が40日続いた。
    • イスラエルの民はモーセの帰りが遅すぎると感じ、死んだと思い込んだ。
    • モーセだけが神のことばを直に聞くことができた。
      そのモーセがいなくてはどうなるかと考え、禁じれていた偶像を作成した。
  •  民の堕落を神から聞いたモーセは山を降り、民をさばいた。
    • このとき3000人殺された(32:27-28)が、200万人の民の一部。
      偶像崇拝の主要な推進者たちだと思われる。
      (しかし、アロンは殺されなかった。) 
  • その上で、主に直接、赦しを乞いに行こうと考えたのである。

2.神の書に記された名前

  • モーセは主が民が赦されないなら、神の書に記された自分の名前を消してくださいと頼んだ。
  • 神の書物とは「いのちの書」のことと思われる。
    詩69:28「彼らがいのちの書から消し去られますように。正しい者と並べて彼らが書き記されることがありませんように。」。
    黙示録20:15には「いのちの書に記されていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」とある。
  • この書にモーセは自分の名前が記されていると考えていた。
    その名前を消すとは、民の罪の責任を自分が負うということだろう。
    主イエスの十字架の犠牲を連想させることば。

3.報いの日

  • 主は「報いの日」に裁くと告げ、今は裁かないので民を導くよう告げた。
  • 私たちは今、この状況にいる。神の裁きが行われる前の猶予期間。
    猶予期間なしに裁かれる人もいるが、私たちには猶予期間が与えられている。
  • 「導け」ということは、主のみこころのところに行くということ。
    時が与えられている間に主のみこころに従う決意をしよう。