2019年9月15日 主日礼拝

ヨハネの黙示録 21章1~8節
國分広士牧師

1 新しい天と新しい地(1)

  • この箇所の書名「ヨハネの黙示録」の「黙示」とは、「隠された真理を示すこと。特に、キリスト教で、神が人意を越えた真理や神意などを示すこと。」
  • 著者ヨハネは迫害されローマ時代の流刑地パトモス島にいたが、神の使いによって、世の終わりと新天新地の幻を見せられ、この書を書いた。20章までに世の終わりが書かれ、最後の21-22章に新天新地が書かれている。
  • 以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。「海」は滅びの象徴(20:13)。新しい世界は、現在とは違う状況になるということ。現在の延長ではない。

2 神は人々とともに住み(3)

  • 新しい世界の最大のすばらしさは「神が人と共に住む」ということ。エデンの園の状況を思い起こす。現在の世界の最大の問題は、造り主である神が人とともにいないこと。それで人はいつも、親を亡くした子のような欠乏感を感じている。

3 涙をことごとくぬぐい取ってくださる(4)

  • ぬぐいとるということは、それまでは涙があった。涙の理由は「死」「悲しみ」「叫び声」「苦しみ」。
  • 愛する者の死は最大の涙の原因。新天新地では死そのものがなくなる。20章では、すでに亡くなった人も生き返って神の前で裁かれ、救われる者と滅ぼされる者とに分けられることが記されている。救われた者は二度と死なない。

4 すべてを新しくする(5)

  • 今の世界においては、全ては古びてやがて朽ちる。しかしそれは、罪によってのろわれた結果。創世記3:17には「また、人に言われた。「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、大地は、あなたのゆえにのろわれる。」とある。のろわれた世界を神は新しくする。

5 初めであり、終わりである(6)

  • 聖書は世界の始まりから終わりまで、そして新しい世界の始まりを告げる。私たちの望みは、この方にある。その方は涙をぬぐってくださる。信じ頼ろう。

6 第二の死(8)

  • 死ねば全ての人が天国に行くというのは、聖書の教えではない。死のない天国だけでなく、天国に行けない者が第二の死で滅ぼされることが記されている。
  • 8節には第二の死に至るのが誰かが記されている。人は生前の行いで裁かれる。(20:12)人殺しのような罪だけでなく、キリストが身代わりに罪の刑罰を受けたことを受け入れない不信仰者も裁かれる。不道徳な罪はキリストの贖いで赦されるが、キリストを信じなければ、自分で罪の刑罰を受けなければならないから。
  • 「臆病な者」とは。救いの道があることを知りながら、恐くてそこに進めなかった者のことではないだろうか。勇気を出してキリストを信じよう。

7 勝利を得る者 

  • キリストを信じる者は勝利を得る(ローマ8:37)。先に神のみもとに召された方々とも再会できる。再会を期待し、キリストを信じて勝利を得よう。