2018年11月25日 主日礼拝

創世記 3章1~23節
國分広士牧師

「神は本当に言われたのですか」

  • これは蛇のことば。黙示録20:2には「悪魔でありサタンである古い蛇」と記されている。サタンの役割は「試みる者」(マタイ4:3)。人は神の言葉を覚えているか、理解しているか、信じているのかを試された。
  • 蛇は明らかに神の言われたのと違うことを尋ねているが、実は「善悪の知識の木」という話題を相手のことばから導入するための誘導だった。

不正確な知識と理解

  • エバは「園の中央にある木」と言うが、実は中央には二本の木があった。禁止されていたのは善悪の知識の木だけだった。
    :9,神である主は、その土地に、見るからに好ましく、食べるのに良いすべての木を、そして、園の中央にいのちの木を、また善悪の知識の木を生えさせた。
    :16,神である主は人に命じられた。「あなたは園のどの木からでも思いのまま食べてよい。
    :17,しかし、善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」
  • また、エバは「死ぬといけないから」と神が言われたと思っているが、神は「必ず死ぬ」と言われていた。エバは神のことばを正確に覚えていなく、その理解も誤っていたことが、サタンによって暴かれてしまった。

悔い改めなかった二人

  • 罪を犯さないことが大切だが、次に大切なのは悔い改めるかどうか。
  • アダムは自分の罪を認めずエバのせいにする。(12)このことばをよく読むと、神への反抗心が現れている。エバが罪を犯した時アダムもともにいたのに、止めなかったのだから二人は同罪。むしろ先に神のことばを聞いたアダムがより問題。
  • エバはアダムの例に習い、蛇のせいにする。確かに惑わされたが、その時に誰かに、特に神に聞かないで自分で決めたのだから、自分の責任。
  • 彼らは神に謝るべきだった。神は悔い改める者を赦す。
  • (第一ヨハネ1:9,もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。)

神のさばきと愛

  • エデンの園を追い出すのは罪人のまま永遠に生きないため。エデンの外からでも神を求めるなら救われる。
    (ローマ10:13,「主の御名を呼び求める者はみな救われる」のです。)
  • 神は追い出す時に、皮の衣を作って着せてくれた。そこには神の切ない思いが現れている。神は罪人をも愛してくださる。期待し救いを求めよう。