2018年9月16日 主日礼拝

ピリピ人への手紙 3章17~21節
國分広士牧師

しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。 (ピリピ3章20節)

信仰の先輩に倣う(17)

  • パウロは「私に倣う者となってください」と言う。これは、彼と同じようにイエス・キリストを信じて歩むようにと言う勧め。信仰の先輩方の生き様から私たちは多くの模範を学ぶことができる。
  • 私たちが直接触れあい、先に天に帰られた先輩方からも、多くのことを学ぶことができる。彼らの愛、勇気、苦闘、告白などを思い起こすと、彼らを導かれた主の真実を知り、励まされることが多い。

地上のことしか考えない悲劇(18-19)

  • パウロには悲しみがあった。滅びに向かう人々を気の毒に思うから。
  • 「十字架の敵」とは、あからさまに反対する人々や不道徳に生きる人々だけではない。彼らの最大の特徴は「地上のことだけを考える者」ということ。この地上ではしっかりとした生き方をしているかもしれないが、死後の世界については明確な考えがないということ。
  • 地上の歩みは必ず終わり、死の瞬間から次のステージに移る。受験生は合格までは試験勉強に集中すべきだが、それは必ず終わる過程にすぎず、入学後の歩みの方がより大切。地上の歩みは受験生のようなもの。そして合否を決めるのは神。神に受け入れられる道こそキリスト。
  • ヨハネ14:6にこう書かれている。 イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」

天に国籍がある幸い(20-21)

  • パウロは異邦人世界を旅して歩んでいたので、自分の国籍をいつも意識していただろう。そして、地上における国籍だけでなく、天に真の国籍があることを思っていただろう。
  • 天で受けられる最大の恵は、キリストの栄光のからだと同じ姿に変えていただけるということ。
  • どんなに頑張っても、私たちは「卑しいからだ」にすぎない。罪の性質を持ち、「キリストのように生きたい」と願えば願うほど、キリストが遠い目標であることを思い知らされる。そのキリストの栄光のからだと同じ姿に変えられるとは!
  • 天には父がおられ、やがて主イエスをもう一度この世界に送ってくださる。その時まで続く地上の歩みを、私たちは望みを持って歩もう。