2015年10月18日 主日礼拝

創世記 30章25~31章16節
國分広士牧師

先週はラケル、今週はヤコブを覚えておられた神を学ぶ。

1.嫉妬

ヤコブはラバンの支配の下に置かれていたので、勝手な行動はとれない。帰るためには独立し、彼自身が家長になる必要があった。彼の家族がラバンの家とは別の家族であると認められ、またその家族が自活するだけの財産を所有する必要がある。そこで報酬の話になった。ラバンは報酬でヤコブをひきとめるつもりだったようだが、主はそれをヤコブの益とした。

2.富んだヤコブ

羊は白毛が普通。その中の黒毛だけを求めるのは、区別が容易であり、ひかえめな要求。ヤギのぶち毛やしま毛も同様。しかし、条件にあうものがどんどん生まれたため、報酬の条件は幾度も変更された(31:7-8参照)。変更にもかかわらず増える。ラバンはヤコブのおかげで財産が増えたと理解しているのに、自分が優位に立とうとする。それは神に逆らう愚かさ。

3.神はともにいる

ラバンの息子たちは、ヤコブを妬み、財産を取られたとつぶやきはじめた。主はヤコブを励まし、帰国をうながす。独立してもなおラバンの支配下にいるヤコブにとって、ラバンの反対を押し切って帰国するかどうかは大きな判断。ヤコブはここまで自分を守ってくださった神の真実に期待して、帰国を決意し、妻たちと相談する。妻たちは、「神があなたにお告げになったすべてのことをしてください」と答える。大切な決断の時に一致できたことは幸い。神はヤコブの誓願を覚えておられ、最善へと導いてくださった。