2014年8月31日 主日礼拝

創世記 11章27節~12章3節
國分広士牧師

1.「ウル」から「カナン」へ

ウルはチグリス・ユーフラテス川の河口近くに位置する古代都市。当時の世界では最も文化の進んだ町の一つ。カナンはメソポタミヤからエジプトに向かう途上に位置する地方で、交通の要衝ではあるが、ウルから見れば田舎。一族をあげての移住は、アブラムに与えられた神の啓示によるものだった。(使徒7:2-3)

2.「ハラン」に住み着く

ハランはメソポタミヤ北部の古代都市。やはり高い文明が築かれた地。ウルからカナンへの旅のちょうど中間地点で、ここから先はメソポタミヤの文化圏からは外れる。一行はここで移住の旅を中断し、住み着いてしまう。志半ばでの中断。しかし、半分は神に従ったという自負心も生まれる程度の行動であった。私達にも中途半端な自負心がないだろうか。

3.神の示す地は「カナン」

神は半分従うだけでは満足されない。再度アブラムに「わたしの示す地へ行きなさい」と命じられた。同じ事は私達にも語られている。私達は自分なりに神に従っているかもしれないが、神の求めるのは、神ご自身のたてた計画に従うかどうか。自分が気に入った部分だけ従うのは、ハランに住み着いた人々と同じ。最後まで従う者になろう。