2013年3月24日 主日礼拝
1.羊と羊飼い
この詩篇の作者ダビデはかつて羊飼いだった。羊は自力で生きるには弱い動物。牛のような体力はないので、外敵に襲われれば立ち向かうことができない。鹿のような敵から逃げ切る早い足もない。早く危険を察知する必要があるが、目は近視。山羊のような強い消化力はなく、飢えて堅い枝等を食べると腹を下す。頭もあまり賢くなく、臆病で頑固で怒りっぽくて忘れやすい。耳は良いので、仲間や羊飼いの声は聞き分ける。羊飼いに養われてこそ群が大きくなる。私たち人間も、神に導かれてこそ、平安に生きることができる。
2.緑の牧場といこい水のほとり
草と水は生きるのに必要不可欠。しかし乾燥地帯のパレスチナでは、羊に適した草は少ないので、絶えず良い草を求めて移動する必要がある。水辺は外敵にも襲われやすい。良い羊飼いは常に羊の必要を先回りして考え、今度はここの草地、次はあちらの水辺に移動と計画的に導く。必要が満たされているのは、実は主なる神の恵みなのだ。
3.良い羊飼いとは
時には危険な道を通らないと次の目的地に行けない場面もある。そういうときこそ、自分の体を張って外敵を追い払う良い羊飼いが必要。しかし主イエスは危機から逃げ出す悪い羊飼いもいることを指摘し、良い羊飼いはご自分だと言われた(ヨハネ10:11)。この主イエスを信じよう。