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2023年12月17日 主日礼拝
1.ヨセフの思いと行動
- ヨセフは人物としては地味な存在。彼自身の言葉は記録されていない。それでもこの箇所にヨセフの考えと行動が、三つ記されている。
- (1)ヨセフは、婚約していたマリアを、ひそかに離縁しようと思った。
- (2)ヨセフは、自分の妻マリアを迎え入れた。
- (3)ヨセフは、子の名をイエスとつけた。
- ヨセフには彼自身の思ったことがあったが、自分の思い通りには行動していなかった。自分の思いよりも「主の使いのことば」を優先したのだ。
2.夢で語られたこと
- 主の使いは「ダビデの子ヨセフよ」と呼びかけた。ダビデはイスラエルの偉大な王で、その家系から救い主が生まれることが預言されていたが、ヨセフにとっては1000年も前の先祖。しかし主にとっては1000年は一日。(ペテロ第二3:8 主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。) 主の恵みは千代まで。(出エジプト20:6 わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである。) ダビデに親しく語りかけた主は、1000年後の子孫ヨセフを「ダビデの子」と呼ばれた。
- 主の使いはマリアの母胎に宿る子は聖霊によると説明した。ヨセフが離縁を考えていたので、誤解を解くための説明であり、マリアが受けた説明と同じ趣旨であった。(ルカ1:35) ヨセフも「神にとって不可能なことはない」と信じた。
- 男の子を産む→マリアへの御告げと同じ。(ルカ1:31)
- 名をイエスとつけなさい→マリアへの御告げと同じ。(ルカ1:31)
- この方がご自分の民をその罪から救う→マリアへの御告げと別の観点が語られている。(ルカ1:32-33) マリアには「ダビデの王位」という立場が語られたが、ヨセフには「罪から救う」という使命が語られた。それぞれが特に重視するポイントが語られたのだろう。
3.主のことばに従った
- ヨセフは離縁まで考えたが、本当は心からマリアを愛していたのだろう。離縁などしたくなかったのだ。主の計画だと納得すると、すぐにマリアと同居して、自分が子の父となる備えをした。彼が父でなければ生まれる子はダビデ王の子孫にならないので重要なことだった。
- 父としてヨセフは主に告げられたとおりにイエスと命名した。ダビデの子ヨセフによる命名で、イエスはダビデの王位と使命を受け継ぐ方と認知された。
- 2章でもヨセフは夢で主の使いのことばを聞いてエジプトに逃れ、さらに夢でエジプトからユダヤに戻る。3回の夢を見、夢で聞いた主のことばに従ったことが、ヨセフの主な行動。彼は地味な存在だが、主のことばに従順に従ったことは評価されるべき。主の言葉に従順であることは幸いである。
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