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2023年1月22日 主日礼拝
1.「元に戻してください」と訴える相手
- 3節、7節、19節は、ほとんど同じ言葉が繰り返されている。訴えの内容は同じ。違いは、訴える相手である神の言い方。3節「神よ」、7節「万軍の神よ」、19節「万軍の神 主よ」。
- 神はどういうお方なのかが、表現の違いから読み取れる。「神」だけなら一般名詞。真の神ではない偶像も神と呼ばれる。「万軍の神」だと、世界の造り主であり、世界を動かし、世界を保っておられる方という意味になる。「主」は神のお名前で、相手を明確にして訴えている。
(「主」はおそらく「ヤーウェー」と読むのだが、ユダヤ人はこれをあえて「アドナイ」と読み伝えてきた。アドナイの意味は「主」。ヤーウェーの読み方は近年になってからの学説なので、新改訳聖書では伝統の読み方である主とし、太字にすることでヤーウェーであることを示している。)
2.私たちを元に戻し 御顔を照り輝かせてください
- 「元」とは、8-11節に語られている状況。エジプトから脱しカナンを征服させてくださり、その地で繁栄していた日々を思い起こしている。
- おそらくこの詩は北王国イスラエルがアッシリヤによって滅ばされた状況の中で、南王国ユダの民によって歌われたものだろう。南北分裂前に民が一致して主に従っていた日々に戻していただきたいという願い。
- 元の状況で主の御顔を照り輝かせていただきたい。分裂状況の中でも主の栄光はなお輝く。絶望的に思える時にも主の偉大さは損なわれることはない。しかし、望んでいるのは、元に戻された状態で主の栄光を仰ぎ見たいということである。決して分裂状態は望んでいない。
3.そうすれば救われます
- 救いは主からくる。他からは来ない。だから訴える相手は主以外であってはならない。恵んでくれるなら誰でもいいという態度は主に失礼。
- 主のご計画の全貌は知らされていない。しかし、ある程度までは預言によって示されている。その救いの計画の中に、民の一致も含まれている。主の御前では、すべての主の民は一つにされる。
- 一致を求める私たちは、相手を受け入れ、ともに主をたたえよう。
- 参照箇所:ローマ15:5-7
5 どうか、忍耐と励ましの神があなたがたに、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを抱かせてくださいますように。
6 そうして、あなたがたが心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父である神をほめたたえますように。
7 ですから、神の栄光のために、キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れ合いなさい。
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