2014年3月23日 主日礼拝

ルカの福音書 23章33~46節
國分広士牧師

1.十字架の激しい苦しみ

十字架は最も恐ろしい死刑。貼付けにされた罪人は痛みと息苦しさと、死の恐怖にもがくが、簡単には死ねずに何時間も(時には何日も)十字架上で過ごす。しかも周囲には自分をあざけりののしる人々。罪人が怒ってわめきちらすのは自然。イエスをあざけったのも、たまたま怒りの矛先がイエスに向かっただけ。むしろイエスをかばったのは不思議。

2.私を思い出して下さい

なぜイエスをかばったのか?理由はわからないが、確かに言えるのは彼のすぐ隣に主イエスがおられたこと。最初は隣の男はペテン師だと思いののしった(マタイ27:44)が、自分を貼付けにしたローマ兵のためにとりなしの祈りをし、悲しむ母をいたわり(ヨハネ19:26-27)、人をののしらずに父なる神に叫ぶ(マタイ27:46)姿を間近で見た。そしてついにイエス様は「御国の位に着く方」だと思うようになった。それなのに何もわかっていないもう一人がまたイエスをののしるので、ついかばったのだろう。

3.わたしとともにパラダイスに

罪人は「思い出してください」とだけ願ったが、主イエスは優しく「わたしとともにパラダイスにます」と答えられた。自分の罪を認め主を信じる者は、救われるのだ。