2014年12月21日 主日礼拝

ルカの福音書 2章1節~20節
國分広士牧師

1.いる場所がない

当時のイスラエルはローマ帝国の属国。プライド高いユダヤ人には他国に支配されるのはつらい現実。造り主に背き、神の前を追われた人間には、真に心が休まる居場所はない。主イエスはご自分が救おうとしている人々と同じ苦しみを味わうため、居場所がないというわびしい生まれを経験された。

2.飼い葉桶に眠るみどりご

しかし飼い葉桶を寝床にしなければならないほどの極限状態をも、神は祝福として用いられる。もしもきちんとした家の中にいれば、夜中は戸締まりしているので、羊飼いたちが主イエスに会える可能性はない。「飼い葉おけ」だからこそ会うことができると思えた。悲しみは喜びに出会う準備に変えられたのだった。

3.行って見てこよう

天使に何を言われても、実際に会いに出ていくのは羊飼い自身。羊飼いは何よりも羊を大切にしている。番をしている羊をどうするか案じれば、身動きでいない。残すにしても連れていくにしても、かなり冒険。主イエスを信じる決断は冒険のよう。自分の知らない状況へと進みださなければならない。出ていったからこそ実際に主イエスに会うことができた。聞いても動き出さないならば、意味はない。主イエスを信じる歩みを始めよう。