2014年12月14日 主日礼拝

ルカの福音書 2章22節~38節
國分広士牧師

1.聖霊のとどまる人シメオン

信仰深いシメオンは、キリスト(救い主)を見るまでは死なないと告げられていた。このような個人的な約束を神から受ける人は少ない。彼はここにしか登場しない無名の人物だが主は彼を高く評価していた。主が真に求めているのは、歴史に残るような業績を残すこと以上に、主ご自身と心が通じ合う者となることなのだ。

2.神の与える救い

シメオンは「御救いを見た」と語ったが、実際に彼が見たのは赤ん坊。なぜその赤ん坊が救いなのか?シメオンはマリヤに「剣があなたの心さえも刺し貫く」と預言しているので、主イエスの十字架の死を理解していたようだ。自分もあがないを必要とする罪人なのであり、この子こそが、自分の身代わりに死んでくださる方なのだと感激していたのだ。

3.あがないを待ち望む人々

そこに、もうひとりの老いた女預言者アンナも加わり、救い主の誕生を感謝し、救いを待ち望んでいる人々に伝えた。このような人々の存在は、私たちに励ましを与える。彼らはストーリーの中心人物ではないが、主を待ち望んで生きており、神も彼らのことを覚えていて、大切なことはちゃんとわかるように導いてくださった。私たちも歴史に名を残す大人物でないかもしれないが、主を愛し、主の救いをあかしする者になりたい。