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2020年11月15日 主日礼拝
1.ヤコブによる子達への祝福のことば
- ヤコブは亡くなる前に、自分が父イサクからの祝福を受けたように、子達を祝福した。48章ではヨセフとその二人の孫を祝福し、49章では12人の息子たちを祝福した。ヤコブは自分が神からの使命を受け継いでいる自覚があるので、それを子達に受け継がせる使命感があった。
- 私たちは何を受け継がせるのか?神から受け継がせよと託された使命は何か?
2.それぞれの祝福の違い
- 12人の息子たちへのことばには、明らかな差がある。最も短いガド、アシェル、ナフタリは、2行づつしかない(19-21節)。長いのはユダ18行(8-12)とヨセフ19行(22-26)。祝福の思いも強く感じる。
- 祝福とも思えないのはシメオンとレビ(5-7)。イッサカルも(14-15)。
- ヒューマニズムの時代である現代は、公平を願う思いが強いので、祝福に差があることに私たちはとまどう。しかし、聖書の教えはヒューマニズムではない。神は人を愛するが、それは神のあわれみ深さの故であり、被造物にすぎない私たちは、その愛を当然と思うべきではなく、恐れるべきである。
- むしろ、ヤコブの祝福に差があったことをよく考えるべき。そのルベン、シメオン、レビがあまり祝福されないのは、彼らの行いと関連しているし、ユダとヨセフが豊かに祝福されるのも彼らの行いへの評価。人はそれぞれその行いに応じて裁かれる(黙20:12)ことを学ぶ事例と理解したい。
3.ユダへの祝福
- ユダは「ユダは獅子の子」(9)と祝福された。欄外註の引照箇所の黙5:5には、「ユダ族から出た獅子、ダビデの根が勝利した」とある。ユダの子孫からダビデ王が生まれ、主イエスはダビデの子として世に現れた。
- 「王権はユダを離れず」(10)という祝福も述べられる。欄外註に「王権」の直訳は「杖」とある。羊飼いの杖のイメージで、羊たちを導く羊飼いが王のイメージ。ダビデの前の王のサウル王家は滅びたが、ダビデの王権は滅びず、主イエスは「ユダヤ人の王」として贖いを成し遂げた。そして「諸国の民は彼に従う」(10)。世界の救い主の先祖となる祝福はユダに受け継がれた。
- 主の救いの計画は、具体的な人の生き様の中で不思議と実現していく。神の偉大さを信じ、期待して従おう。
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