2025年8月3日 主日礼拝

序
- エペソ4章は32節以外にも、魅力的なことばが多くある。特に11-12節は宣教論においてよく取り上げられる箇所であり、無視できない。牧師は神学校の卒業論文でこの箇所を扱った。この箇所について少し解説した上で、最後の節に注目する。
1.11-12節の解釈
- 権威主義的な解釈:キリストが「牧師」を立て、牧師が「聖徒」を整え、牧師が「聖徒」に奉仕をさせ、教会(キリストのからだ)を建てあげる。この解釈では、牧師を頂点とするピラミッド構造の教会組織をつくることが目標になる。
- 上記の解釈の問題:①全体の主語は「キリスト」のはず。キリストが牧師を立て、キリストが聖徒たちを整え、キリストが奉仕の働きをさせる。「牧師」は「聖徒たち」の一員に過ぎず、ともに働き奉仕すると解釈するべき。②上記解釈では、「牧師」が「聖徒」より先に「成熟した大人(13)」になっていなければならない。実際には未成熟な者が牧師になるので、権威をふるうことで問題を起こしやすい。
2.4章の構造
v1-6 御霊による一致を保つように勧めている。
v7-11 「一人ひとり」に異なる恵みや使命がある。
v12-16 与えられた恵みや使命は、「キリストのからだ」(教会)が、
キリスト満ち満ちた身丈にまで成長するという、大目標のため。
v17-24 むなしい生き方をする「古い人」を脱ぎ捨てること。
「新しくされ続け」、「新しい人を着る」こと。
v25-32 新しくされ続ける実践の内容。
25偽らず真実を語る。26怒りに支配されない。
27悪魔に機械を与えない。
28盗まず、困っている人に分け与えるために働く。
29悪い言葉は出さず、人の成長に役立つことばを必要な時に語る。
30聖霊を悲しませない。 31憤りやののしり等を捨てる。
3.32節
「互いに」 主にある一致を目指す。
「親切」 相手への思いやりを表現する。
「優しい心」 思い知らせるのではなく。
「赦し合い」 相手を赦し、自分も赦してもらう。
「神も」 神の赦しがスタート地点。
結
神の望まれていることは、父、子、御霊が完全に一致しているように、私たちが一致すること。その妨げは罪。赦し合うことが一致に不可欠。赦し合い、主を喜ばせたい。