2023年1月8日 主日礼拝
1.主のみ教えを語る(1-4)
(1)詩篇作者は自分の民に主の教えを語る。「私の民」とは、直接語りかけることができる人々。自分の手が届かない後の世代をも視野には入れているが、自分が接することのできる相手に語ることしかできない。
(2)詩篇作者は、自分自身もそのようにして教えてもらった「たとえ話」「謎」といった、聞き手を引きつける語り方を用いる。言いたいことが言えれば良いのではなく、真に受け止めて納得してもらえることを願っている。
(3)自分オリジナルの教えを作るのではない。先祖から聞いて受け継いだ教えを語る。これは聖書の教えを学び伝えることに相当する。
(4)学んだことは隠さない。黙るのは隠すこと。他人に語らせるだけでは証にならない。自分が学んだことは自分で伝える。確信がないなら、もっと学ぼう。
2.主のご命令(5-6)
(5)主が、ご自分の教えを定めて、モーセらに命じて聖書に書き記させた。
・主は、その教えを、子らに教え受け継がせるよう命じた。
申命記4:9 それらを、あなたの子どもや孫たちに知らせなさい。
申命記6:7 これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家で座っている
ときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい。
(6)主の教えが子から孫へと子々孫々に語り継げられていくことを主は命じた。そのようにして私たちにまで伝えられてきた。では私たちはどうするのか。
3.主の命令の目的(7-8)
(7)教えを伝えるのは、知識だけでなく、中身の伴う信仰が継承されるため。
・神に信頼する - 神は自分を理解し、守り、救ってくださると。
・神のみわざを忘れない - 創造のわざ、救いのわざを。
・神の命令を守る - 神が自分に命じておられる事柄を大切にし、
強制されてではなく、自発的な意思で従うことを選ぶ。
・何千年たっても、本質的に同じ信仰が継承されることに意味がある。
・何千年たっても救う神は同じ。同じ信仰が私たちを救う。
(8)子孫が神に逆らう世代にならないため。正しい信仰が継承されないと、ひどいことになる。かつてのイスラエルのように、神の偉大なわざを自分の目で見ていながら、苦しみがあるとすぐ不信仰に陥る。
・強情で逆らう- 自分中心。神に従うのはメリットがある時のみ。
・心定まらない - 神の他にも心が惹かれるものがあり、いつも揺れている。
・霊が神に忠実でない - 信仰が表面的で、心の奥底では不忠実。
→こうした指摘は、人ごとではなく自分自身の信仰の問題を指摘している。
大切なのは、神が自分の心を見通しておられることに対して、
恐れを抱くのかどうかということ。
主への恐れがあなたがたにあるように。忠実に行いなさい。歴代二19:7