2022年8月28日 主日礼拝

ルカの福音書 14章7~11節
國分広士牧師

1.席の座り方

  • ルカ14:1−24はパリサイ人宅での食事の席での記事。この箇所の主な聞き手はパリサイ人。主イエスは、パリサイ人にも分け隔てなくみことばを語られた。
  • パリサイ人の席の座り方については、マタイ23:6-7に「宴会では上座を、会堂では上席を好み、広場であいさつされること、人々から先生と呼ばれることが好きです。」という批判がある。それは高慢の現れ。主イエスはこの問題から、彼らに悔い改めの機会を与えようとされたのだろう。 

2.席に

  • 「上座」、「末席」というのはパリサイ人には共通の意識だったのだろう。その場合は、あえて末席に座ることで謙遜を示せた。
  • 「上座末席」という意識がない人でも、「自分のお気に入りの席」はあるだろう。それが自分にとっての上座。そのお気に入りの席を他人に譲らなければならず、自分の好まない席に座らせられたら、そこが自分にとっての末席。自己評価委による自分のポジションにこだわるのではなく、他者により評価を受け入れられるかどうかという問題に置き換えれば、誰にでも存在している問題。
  • 主イエスは末席に座りなさいと言われた。主に委ねる姿勢と考えよう。主イエスご自身が、神のあり方を捨てて人として生まれてくださったことを思いおこそう。

3.自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされる

  • 使徒パウロは「何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。(ピリピ2:3 )と教えた。
  • 彼自身、自分を「私は使徒の中では最も小さい者であり(1コリント15:9)」、「 すべての聖徒たちのうちで最も小さな私(エペソ3:8)」、「私はその罪人のかしらです(1テモテ1:15)」と語っている。
  • 自己評価と他者の評価は異なる。神は自分をどう評価されるだろうか。自分で評価を決めず、主に委ねよう。