2020年4月5日 主日礼拝

詩篇 8篇
國分広士牧師

1.賛美

  • 先週学んだ詩篇6篇は嘆きから始まり、賛美へと向かう詩だったが、8篇は最初から最後まで賛美に満ちている。
  • 聖書における賛美とは、造り主である神をたたえること。私たちはみな、造り主の被造物。被造物だから造り主に愛され、被造物だから造り主を賛える。
  • 造り主を見ることはできないが、造られた作品はみることができる。「月や星」は、地球上のどこにいても同じように見ることができる。その偉大さに人は感銘を受け、造り主の偉大さを感じることができる。

2.人とは何もの

  • 神が偉大であると思うと、自分は小さいとも感じる。近代の天文学的知識の拡大は、「月や星」の印象をさらに広げ、大宇宙の広大さに、私たちはますます圧倒され、人間など小さな存在に過ぎないと感じさせられている。
  • しかし詩篇作者は単に人間の小ささを思っているのではない。この小さな自分に、大宇宙の創造者が心を留めてくださっていることを驚いているのだ。
  • 神は人を特別なものとして造られた。創世記1:26-27には、人は神に似せて造られ、神は人に他の生き物を支配させる計画が記されている。
  • 人は多くの生き物の扱い方を覚えた。しかし、扱い方を誤り、絶滅させてしまったものも数多い。人は神に与えられた支配の責任を、十分には果たしていない。しかし、この世界が続く限り、その責任があることを自覚し、感謝を持って、自分に与えられた責任を果たしたい。
  • ウイルスはどうなのか?まだウイルスの扱い方はよくわかっていない。しかし、その存在すら不明な時代よりわかってきていることは確か。絶望せずに、神に望みをおいて、乗り越えられることを信じて歩もう。
  • 神はウイルスよりやっかいな、私たちの罪を、十字架という驚くべき手段をもって解決された。神には解決の知恵があることを信じ求めよう。

3.天の賛美。幼子たちの賛美。

  • 1節には「あなたのご威光は天でたたえられています」とあり、2節には「幼子たち、乳飲み子たちの口を通して」とある。こどもたちの賛美は、天使の賛美に近いようだ。
  • こどもは単純に信じる。信頼した相手に自分をゆだねる。私たちが神に対してなしうる最前は神を信じること。造り主をたたえ、救い主を崇めよう。