2025年10月26日 主日礼拝

ヨブ記 1:20-21

國分 広士 牧師

  • 横田早紀江姉はヨブ記を読んだことが、イエス様を信じるきっかけとなった。
  • ヨブ記の中で最も有名な箇所を学ぼう。

1.嘆きの礼拝

  • ヨブは、全財産と、大切な全ての子どもたちを失った悲報を聞いた。彼は嘆き、「上着を引き裂き」「頭を剃り」「地にひれふし」た。決して平静ではなかった。
  • 心が激情に襲われたら人はどうするのか?サタンは「彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。(11)」と言っていた。しかし、ヨブは神をのろうのではなく、神を礼拝した。「主の御名はほむべきかな。」と神をたたえたのだ。
  • 大事なものの喪失を嘆くのは当然。しかし、全財産と全ての子を失っても、最も大切なものは失っていない。ヨブはこの時にそう感じていたようだ。

2.私は裸で母の胎から出て来た。また裸でかしこに帰ろう。

  • ヨブは人生を達観する。誰も、生まれた時には何も持っていなかったし、死ぬ時にも何も持っていけないのだと。人生の歩みの中で恵みを受けたことは感謝なことだが、地上の恵みは永遠に続くものではなく、どこかで終わるものなのだと。
  • 自分は「永遠」の存在ではなく、消えゆく者だという事実は物悲しい。しかしこの事実を真に認めてこそ、「永遠」の存在である神に頼る姿勢が生まれる。ヨブの礼拝は、自分の弱さをより深く理解したので、「だから神を崇める」という信仰の告白だった。 

3.主は与え、主は取られる

  • 主は与える。まずいのちが与えられる。自分で得たいのちではない。人生の歩みも与えられる。生存に必要な環境は全ては与えられた。家族や友人など、大切な人間関係も主が与えてくださった。財産を得るための努力とて、努力ができる活力は主が与えられた。
  • 主は取る。取らなければならない必要がある。人はアダムの罪以後、すべて罪人なので、必ず罪を犯しながら生きる。罪人が生き続ければ、罪による害悪も増大する。だから罪を犯した者は「必ず死ぬ」(創世記2:17)必要がある。
  • それは免疫と似ている。細胞が癌化しそうになると、免疫細胞がその細胞を殺して体全体を守っている。しかし、免疫細胞をだます能力を身につけた癌細胞は、死ぬことなく、分裂して増え続けてしまう。(取られたものが癌だったというわけではない)

4.主の御名はほむべきかな

  • 主のみわざは、「与える」ことにも「取る」ことにも示される。
  • ヨブは自分の人生の経験に、確かな主の導きが示されていると思い、主をたたえた。

横田早紀江姉はヨブ記を読み、止まらなかった涙が止まったという。
あまりにも偉大な神がおられることで、自分の嘆きも小さなことに思えたのだ。
自分も主に導かれていることを信じよう。